Blogger × Cloudflare:独自ドメイン設定ガイド

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目次

Cloudflareで管理している独自ドメインを、Bloggerに設定する手順です。お名前.comやGoDaddyなど他社で取得した場合も、設定するレコードの値は同じです。

この記事のポイント

  1. Bloggerでカスタムドメインを入力し、検証用CNAMEを取得する
  2. Cloudflare DNSでCNAMEとAレコードを設定する
  3. Bloggerで保存し、HTTPSとリダイレクトを有効化する

前提条件

  • 独自ドメインは取得済みである
  • Bloggerのブログは作成済みである

手順1: Bloggerで検証用情報を取得する

この手順のゴール

Cloudflareに入力するための「検証用コード」を手元に控えます。

手順

  1. Blogger管理画面を開き、「設定」→「カスタム ドメイン」をクリックします。
  2. 使用するサブドメイン付きのドメイン名を入力して「保存」をクリックします。
    • 例: www.example.com
    • 例: blog.example.com
    • サブドメインは www 以外も使用可能です。
    • 過去に設定したことがある等、エラーが出ずに保存できた場合はこの手順の残りは不要です。手順2へ進んでください。
  3. 赤字のエラーが表示されます。これは正常な動作です。エラーメッセージの中にある 2つのCNAME情報 を控えます。
    • 1つ目: 名前 www または blog / 宛先 ghs.google.com
    • 2つ目: 名前 NAME123 / 宛先 gv-XXXX.dv.googlehosted.com 2つ目の検証用CNAMEはブログごとに値が異なるため、Bloggerのエラー画面に表示された値を正確にコピーしてください。

ここがこうなっていればOK

  • エラー画面から「名前」と「宛先」のペアが2セット確認できている。

手順2: CloudflareでDNSレコードを設定する

この手順のゴール

CloudflareのDNS設定に、Bloggerへ接続するためのレコードを登録します。

手順

Cloudflareの「DNS」→「レコード」設定画面を開き、以下の順で追加します。TTLは「自動」のままで問題ありません。

  1. サブドメインのCNAME
    • タイプ: CNAME
    • 名前: Bloggerに入力したサブドメイン
    • ターゲット: ghs.google.com
    • プロキシ ステータス: DNSのみ(OFF / 灰色の雲)
  2. 検証に使うCNAME
    • タイプ: CNAME
    • 名前: 手順1で控えた短いコード
    • ターゲット: 手順1で控えた長いコード
    • プロキシ ステータス: DNSのみ(OFF)
  3. (任意)ネイキッドドメインもBloggerで使う場合のAレコード example.com のように www なしでもアクセスする場合、以下の4つのIPをすべて登録します。
    • タイプ: A, 名前: @, IPv4アドレス: 216.239.32.21, プロキシ: DNSのみ
    • タイプ: A, 名前: @, IPv4アドレス: 216.239.34.21, プロキシ: DNSのみ
    • タイプ: A, 名前: @, IPv4アドレス: 216.239.36.21, プロキシ: DNSのみ
    • タイプ: A, 名前: @, IPv4アドレス: 216.239.38.21, プロキシ: DNSのみ

重要: すべてのレコードで プロキシ ステータス(オレンジ雲)はOFF にしてください。ONのままだとSSL証明書の発行ができず、接続エラーになります。

ここがこうなっていればOK

  • リストに CNAME 2つが追加されている。
  • ネイキッドドメイン運用の場合は、追加で A レコードが4つ登録されている。
  • すべての雲マークが灰色(DNS only)になっている。

手順3: Bloggerで保存とHTTPS化

この手順のゴール

Blogger側でドメイン設定を完了し、HTTPSを有効にします。

手順

  1. Bloggerの「カスタム ドメイン」画面に戻り、再度「保存」をクリックします。DNS設定が正しければ、エラーなく保存できます。
  2. 設定項目の 「ドメインのリダイレクト」 をオンにします。これでネイキッドドメインからサブドメインへの転送が有効になります。
  3. 「HTTPS の可用性」 をオンにします。ステータスが「保留中」の場合は数分から1時間ほど待ちます。
  4. ステータスが有効になったことを確認し、「HTTPS リダイレクト」 もオンにします。

ここがこうなっていればOK

  • カスタムドメインに設定したドメインが表示されている。
  • HTTPS関連のスイッチがすべてオンになっている。

動作確認チェックリスト

  • ブラウザで www なしのドメインにアクセスし、自動的に www ありへ転送される。
  • アドレスバーに鍵マーク(保護された通信)が表示される。

よくあるつまずきと対処

「この接続ではプライバシーが保護されません」が出る

Cloudflareのプロキシ(オレンジ雲)がONになっている可能性があります。DNS設定画面で雲マークを灰色(DNSのみ)にし、しばらく待ってから再確認してください。

検証用CNAMEが通らない

Cloudflareへの入力ミス、特に「名前」と「ターゲット」を逆に入れていないか確認してください。エラーメッセージの文字列をそのままコピーするのが確実です。

次にやること

  • Google Search Consoleへの登録: ドメイン運用を開始したら、早めに追加しておくのがおすすめです。

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